Steamを運営するValveが、ニューヨーク州司法長官による「ルートボックスは違法賭博にあたる」とする訴訟に対し、却下を求める申し立てを行いました。同社は、この訴訟がゲームデザインに対する「表現の自由」を侵害するものだと主張しています。
ニュース概要

ニューヨーク州司法長官は、Steamのルートボックス(中身がランダムなアイテム箱)が未成年者を含むユーザーを違法なギャンブルに巻き込んでいるとして、Valveを提訴しています。これに対しValveは訴訟の棄却を申し立て、本件は憲法で保護されるゲームデザインという表現行為への規制であり、「容認できない萎縮効果」をもたらすと主張しました。同社はかねてより、Steam上でのアイテム現金化を認めていない点を根拠に、賭博にはあたらないとの立場をとっています。
ハマケンのひとこと
ルートボックスを巡る議論は欧州を中心に長年続いてきましたが、ついにアメリカでも州レベルでの法廷闘争に発展してきた印象です。Valveの「表現の自由」を盾にした反論はなかなか強気で、確かにゲーム内のランダム要素そのものを賭博と断定されてしまうと、ガチャ系タイトルどころかローグライク(死ぬたびに内容が変わるジャンル)の戦利品システムまで規制対象になりかねず、業界全体が萎縮するリスクは無視できません。
ただし問題視されているのはCS2のスキン市場のように、第三者サイトを介して現実のお金に換金されてしまうエコシステムの存在で、Valve公式が現金化を認めていないという建前がどこまで通用するかは微妙なところ。日本のソシャゲ文化にも飛び火する可能性がある裁判だけに、判決の行方は注視しておきたいです。

