MicrosoftによるActivision Blizzardの巨額買収を巡って続いていた最後の法廷闘争が、ようやく決着を迎えました。買収発表から実に約4年。ゲーム業界史上最大級のM&Aは、規制当局との攻防だけでなく、株主からの訴えという形でも長く尾を引いてきた案件です。
ニュース概要

スウェーデンの公的年金基金Sjunde AP-Fondenが起こしていた訴訟が終結し、MicrosoftによるActivision Blizzard買収に関する一連の法的争いに区切りがついたと報じられています。原告側は、買収プロセスが当時のActivision CEOであるボビー・コティック氏を守る目的で急がされたものだったと主張していました。買収自体は各国の競争当局による審査を経て2023年に完了しており、今回の決着で長期にわたるトラブルがようやく一段落した形です。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
約7兆円規模の超大型買収が、ここまで長く揉め続けたという事実そのものが業界の節目を物語っていると思います。FTC(米連邦取引委員会)やイギリスのCMAとの攻防に注目が集まりがちでしたが、株主訴訟という「内側」からの圧力も同時に走っていたわけで、Microsoftの法務部は本当に大変だったはずです。背景には、買収直前のActivisionで噴出していたハラスメント問題と、その対応をめぐるコティック氏への厳しい視線がありました。「彼を守るための駆け込み売却ではないか」という疑念が訴訟の核だったわけで、ゲーム業界の労働問題とM&Aの利害が絡んだ象徴的な案件だったとも言えます。今後はCall of DutyやWoWの展開、そしてゲームパスへの統合がさらに加速していくはず。法廷から開発現場へ、ようやく主戦場が戻ってきそうです。

