Steamのウィッシュリスト登録者がチェコ共和国からたった1人——それでも「待っていてくれ、チェコの友よ」と言える開発者が、日本にいました。
ニュース概要

ある日本人インディーゲーム開発者が、自分の野球ゲームのSteamページを分析していたところ、チェコ共和国からのウィッシュリスト登録がたった1件だけあることに気づきました。通常であればそのままスルーしてしまいそうな数字ですが、この開発者はむしろ逆の行動に出ます。「待っていてくれ、チェコの友よ(Wait for me, my Czech friend)」という言葉とともに、そのたった1人のプレイヤーのためにチェコ語ローカライズ(現地語対応)を追加することを決めたのです。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
これは数字だけ見れば「費用対効果ゼロ」の判断です。ローカライズとは単に文字を翻訳するだけでなく、フォント対応・文字コード・レイアウト調整など、開発工数がしっかりかかる作業です。それをたった1人のウィッシュリスト登録のためにやる、というのはビジネス的な合理性よりも「届けたい」という気持ちが勝った瞬間だと思います。
野球というスポーツ自体が「チームのために自分を犠牲にする」精神を大切にするものですし、開発者がそのゲームで描こうとしている世界観と、この行動がどこかリンクしているように感じられるのも面白いところです。
また、こういった話がSNSや海外メディアで拡散されると、「あのチェコ語対応したゲーム」として認知が広がり、結果的に何十・何百人もの新規ユーザーを獲得するケースがインディーゲーム界隈ではよくあります。1人への誠実さが、最大のマーケティングになり得る——このニュースはそれを改めて教えてくれる気がします。そのチェコの方はぜひ発売日に買ってあげてほしいですね。

