フランスのゲーム業界労働組合「STJV(Syndicat des Travailleureuses du Jeu Vidéo)」が、6月25日にフランス国内のゲーム業界全体を対象とした全国ストライキの実施を呼びかけました。長引く大量解雇への抗議が主な目的で、現地メディアでも大きく取り上げられています。
ニュース概要

STJVは、業界を揺るがし続けるレイオフ(人員削減)への対抗策として、6月25日にフランス全土のゲーム業界労働者へ一斉ストへの参加を呼びかけました。声明では「この危機は回避できたはずなのに、経営陣は破滅へ向かって目をつぶったまま突き進む道を選んだ」と経営判断を強く批判。スト参加者には、各社内での組織的な改革を要求するよう促しています。フランスは『DETROIT: BECOME HUMAN』を手掛けたQuantic Dreamなど大手スタジオを抱える主要なゲーム開発拠点であり、業界横断のストは異例の動きです。
ハマケンのひとこと
欧米のゲーム業界では、ここ数年で数万人規模のレイオフが続いていて、開発者の不安は限界に達している印象です。フランスは元々労働運動が盛んな国で、STJVもDon’t Nodなど大手スタジオでの労使交渉で実績を積んできた組合。今回の「業界横断スト」という形は、単独スタジオへの圧力ではなく、業界構造そのものへの異議申し立てという意味で象徴的だと感じます。経営陣が好調期に過剰雇用→不調になると即解雇、というサイクルは確かに「予見できた危機」で、労組側の批判には説得力があります。日本ではゲーム業界の労組はまだ少ないですが、開発の国際分業が進む今、フランスのスト動向は他人事ではありません。海外スタジオと共同開発しているプロジェクトへの影響も含めて、25日当日の規模感に注目したいところです。

