ポーランドで開催されたゲーム業界カンファレンス「Digital Dragons」のパネルにて、PUBGなどで知られるKraftonの幹部が、最近のパブリッシング提案について率直な不満を語り、海外メディアの注目を集めています。「ローグライクはもっと自由なはずなのに」というその言葉の背景を見ていきましょう。
ニュース概要

業界投資・パブリッシングをテーマにしたパネルディスカッションに登壇したKraftonの幹部が、近頃自社へ持ち込まれる企画について「カードを差し替えただけのBalatro亜流ばかりで、いい加減うんざりしている」という趣旨の発言を行いました。本来ローグライク(プレイのたびに内容が変わる繰り返し型ゲーム)というジャンルは何でも作れる懐の深さを持っているはずだ、というのが幹部の主張。記事を執筆したRock Paper Shotgunのライター自身も、投資・M&A関係者が集う独特な雰囲気のパネルに紛れ込んだ際の体験として、この発言を紹介しています。
ハマケンのひとこと
『Balatro』のメガヒット以降、「ポーカー+ローグライク」「○○+デッキ構築」という方程式の企画が世界中のパブリッシャーに殺到しているのは想像に難くありません。ヒット作のフォロワーが量産されるのはゲーム業界の宿命ですが、Kraftonほどの大手にすら「カードを別のものに差し替えただけ」レベルの提案が次々と届いている、というのは少し笑ってしまうエピソードです。ただ、『Balatro』が評価されたのはトランプというモチーフを使ったからではなく、報酬設計とジョーカーのシナジー構築の妙にあったはず。表層だけ真似ても本質的な面白さは生まれないわけで、幹部の苛立ちはもっともだと思います。むしろ今は『Hades』『Slay the Spire』『Balatro』の三大潮流を踏まえた上で、第四の発明を提示できるスタジオこそチャンスがある時期なのかもしれません。日本のインディーシーンからもそんな一手が出てくることを期待したいところです。

