ゲームのオンラインサービス終了を規制しようという市民運動「Stop Killing Games」を巡る議論が欧州で続く中、あるEU議員の発言が思わぬ方向に飛び火しています。本来の論点であるはずのゲーム保存問題から逸れ、『アサシンクリード シャドウズ』に登場する黒人侍・弥助への批判へと話が脱線してしまったのです。
ニュース概要

パブリッシャーによる一方的なオンラインゲームのサービス停止に歯止めをかけようとする「Stop Killing Games」運動。これに関連した場で、あるEU議員が運動そのものには賛同を示しつつも、ゲーム業界の真の問題は「ウォーク(過度なポリコレ的表現)」にあると主張。具体例として『アサシンクリード シャドウズ』の主人公の一人である弥助の描写を槍玉に挙げ、欧米メディアから揶揄まじりの報道を受けています。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
「Stop Killing Games」は、購入したはずのゲームが運営の都合で遊べなくなる現状に一石を投じる、本来とても建設的な運動です。それだけに、議論の場で文化的な対立軸を持ち込んで論点をズラされてしまうのは、運動を推進する側からするとかなり迷惑な話ではないでしょうか。弥助は実在した人物で、史料的な議論はあれど「ウォーク」の象徴として持ち出すには筋が違う気がします。日本でも『アサシンクリード シャドウズ』を巡る議論は色々ありましたが、政治の場で利用される段階に入ると、もはやゲームそのものの評価とは別物のフェーズに突入してしまった印象。サービス終了問題は全プレイヤーに関わる切実なテーマなので、変な味付けをされずに本筋の議論が進んでくれることを願います。

