『DOOM』シリーズで知られるid Softwareで大規模な人員削減が行われたことを受け、同スタジオの伝説的プログラマーであるジョン・カーマック氏が自身の見解を示しました。「怒りや憤り」ではなく、あくまで冷静な業界人としての視点で語っている点が印象的です。
ニュース概要

『DOOM』を生み出したid Softwareで実施された大規模なレイオフについて、かつて同社の中心人物だったジョン・カーマック氏がコメントを発表しました。今回の事態に対して悲しみは示しつつも、怒りや憤慨といった感情はないと明言。そのうえで「ゲームが長期的に作り続けられるためには、単に愛されるだけではなく商業的にも成功しなければならない」との考えを述べ、ビジネスとしてのゲーム開発の厳しさに触れています。
出典: IGN
ハマケンのひとこと
カーマック氏らしい、極めて合理的で技術者的な発言だと感じました。近年『DOOM (2016)』『DOOM Eternal』とシリーズを見事に現代化させ、批評的にも高く評価されているid Softwareですら人員削減の波に呑まれてしまうというのは、業界全体の構造的な厳しさを物語っています。「愛されているタイトル」と「利益を出せるタイトル」は必ずしもイコールではなく、開発費や期間が肥大化する現代のAAA開発では、レビュースコアが高くても事業として持続できないケースが増えてきました。5月に発売された最新作『DOOM: The Dark Ages』の実際の売上規模がどうだったのかも気になるところ。ファンとしては辛いニュースですが、カーマック氏の言葉は、私たち遊ぶ側にも「好きな作品はきちんと買って支える」ことの意味を改めて突きつけている気がします。

