かつてゲーム開発の世界に身を置いていた人物が、いまやイーロン・マスク氏やサム・アルトマン氏といった名だたる富豪たちから「警戒される存在」になっている――。Google DeepMindを率いるデミス・ハサビス氏をめぐる、なんとも興味深い話題が海外で報じられました。
ニュース概要

PC Gamerが伝えたところによると、Google DeepMindのCEOであり、約25年前にPCゲーム制作にも関わっていたデミス・ハサビス氏が、AI業界の中心人物として大きな注目を集めています。ノーベル賞も受賞した同氏の動向に対し、イーロン・マスク氏やOpenAIのサム・アルトマン氏といった著名な経営者たちが強い警戒感を抱いているとされ、「彼の歩みを誰かが止めないと、明るい未来の可能性は極めて低い」といった発言まで飛び出しているとのことです。AGI(汎用人工知能、人間並みに何でもこなせるAI)の主導権争いを象徴するエピソードとして報じられています。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
デミス・ハサビス氏といえば、若い頃にBullfrogで『Theme Park』に関わったり、自ら設立したスタジオで『Republic: The Revolution』『Evil Genius』などを手がけていた、生粋のゲーム畑出身者です。そのキャリアの延長線上に囲碁AI「AlphaGo」や、タンパク質構造予測の「AlphaFold」(これでノーベル化学賞を受賞しています)があるわけで、ゲーマーとしては誇らしい系譜だなと素直に思います。一方で、シミュレーションゲームを愛した少年がいまやAGIレースの最前線にいて、世界の富豪たちから「神を制御する者になりかねない」と恐れられているというのは、まるで『Black & White』の現実版のような構図。ゲーム的世界観を真面目に研究へ転用してきた人物だからこそ、ここまで来られたのかもしれません。AIの倫理や覇権の話は重い議題ですが、ゲーム好きとしてはハサビス氏のルーツに改めて注目したい一件です。

