『GTA』シリーズで知られるRockstar Gamesが英国で抱える解雇トラブルが、いよいよ本格的な法廷闘争に突入します。元従業員側が主張する「組合潰し」の疑いについて、英国の労働審判所(トリビューナル)がすべての申し立てを審理対象として認める判断を下し、公判日も2026年9月に設定されました。
ニュース概要

Rockstar Gamesから解雇された英国の元従業員らが申し立てていた不当解雇関連の訴えについて、英国の労働審判所が、原告側が主張する組合活動つぶし(ユニオンバスティング)を含む全項目を審理にかけることを認めました。これにより、企業側が一部の争点を事前に却下しようとした試みは退けられた形となります。公判は来年9月に予定されており、解雇の経緯や労働組合への関与をめぐる主張が正面から争われることになります。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
Rockstarといえば現在『GTA VI』の開発で世界中の注目を集めているスタジオなので、このタイミングで労務問題が長期戦になるのは経営的にもイメージ的にもなかなか痛い話です。今回の解雇は、社内Slackでの議論に参加した従業員が組合活動を理由に切られたのではないか、という疑念が当初から指摘されており、英国のIWGB(独立労働者組合)が支援に回っていることもあって、業界全体の注目案件になっています。労働審判所が「全部まとめて審理する」と判断したのは原告側にとって追い風で、企業側にとっては個別に削り落とすチャンスを失った格好です。海外大手ゲーム企業ではActivisionやMicrosoft傘下スタジオなど労働組合化の動きが続いており、この裁判の結果はRockstar一社の問題に留まらず、欧米ゲーム業界の労組対応のひとつの基準になりそうです。公判は来年9月、しっかり追っていきたいと思います。

