デジタルカードゲーム『MTGアリーナ』の開発陣が労働組合の結成に動いています。Polygonのインタビューでは、利益を出しているチームであっても人員削減の波から逃れられなかった実情が語られ、組合化に踏み切った背景が明かされました。
ニュース概要

Wizards of the Coast傘下で『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』を手がける開発スタッフたちが、労働組合「United Wizards of the Coast」の結成を進めています。Polygonの取材に応じた当事者たちは、収益を上げているプロジェクトに関わっていてもレイオフ(解雇)の対象になりうるという不安定さや、職場で抱えてきた不透明感を組合化に踏み切った理由として挙げています。
出典: Polygon
ハマケンのひとこと
ここ数年、海外ゲーム業界では大手スタジオを中心に組合結成の動きが続いていて、ZeniMaxやActivision、SEGA of Americaなどに続く形となります。注目したいのは「赤字部門のリストラ」ではなく「黒字チームでも人が切られる」という点で、これは親会社Hasbroのレイオフを経験してきたWotCならではの切実な声なのかなと感じます。MTGはアナログ・デジタル両面で売上を伸ばしている看板タイトルだけに、現場の不安と経営判断のギャップがそのまま組合化の燃料になっている印象です。日本のゲーム業界からは縁遠い話題に見えますが、開発者がどんな環境で働いているかは最終的に作品のクオリティにも直結します。今後Wizardsが組合をどう受け止めるか(自主承認するのか、選挙に持ち込むのか)も含めて、続報を追っていきたいところです。

