Nightdive Studiosが進める「Thief」リマスター版の開発中に、驚くほど古いバージョン管理リポジトリが掘り起こされました。オリジナルコードに書き残された”なかなかに刺激的な”コメントが、開発陣の間で話題になっているようです。
ニュース概要

クラシックゲームのリマスターを数多く手がけてきたNightdive Studiosは、現在「Thief」のリマスター版を制作中です。同スタジオの開発者Josh Dowellは、作業を進める中で非常に古いバージョン管理リポジトリ(ソースコードの変更履歴をまとめて保管・管理するシステム)を発見したことを明かしました。リポジトリ内に残されたコードへのコメントがとにかく破天荒な内容だったとのことで、Dowell氏は苦笑い混じりに言及しています。また技術的な発見として、本作のライティング(光や影の描画処理)の仕組みが「Quake」と全く同じ手法で組まれていることも判明したと述べています。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
「Thief」は1990年代末に登場し、”光と影に身を潜めて進む”というステルスゲームのスタイルをゲーム史に刻んだ作品です。Nightdive Studiosは「System Shock」リマスターなど過去の名作を丁寧に蘇らせてきた実績があるので、このプロジェクトも純粋に楽しみです。
今回の話で個人的に興味深いのは、ライティングシステムが「Quake」と同一手法だという点です。Quakeはid Softwareが生み出したFPS(一人称視点シューター)の金字塔で、そのエンジン技術は当時の業界全体に広く影響を与えていました。Thief開発元のLooking Glass Studiosがその技法を取り込んでいたとしても驚きはなく、むしろ90年代のゲーム開発者たちがいかに互いの技術を参照しながら切磋琢磨していたかを示す好例だと思います。
そして何より、古いリポジトリから当時の開発者が書き残した”本音のコメント”が出てくるというのは、ゲーム考古学的な面白さがあります。締め切りに追われながら奮闘していた当時の開発者たちの叫びが、数十年後にリマスターチームへ届くわけですから。リリース後にそういった裏話が詳しく語られることにも期待したいですね。

