チャリティRTAイベントで知られるGames Done Quick(GDQ)が、SNK協賛の「メタルスラッグ」30周年記念配信を告知直後に取り下げるという異例の展開がありました。背景にはSNKの親会社がサウジアラビア資本であることへの反発があるようです。
ニュース概要

Summer Games Done Quick 2026の終了後、ポストイベント配信のひとつとしてSNKがスポンサーに付く「メタルスラッグ」30周年記念のRTA配信が予定されていました。しかしGDQは告知からほどなくして企画を中止。SNKの筆頭株主がサウジアラビアの政府系ファンド関連組織であることが、視聴者コミュニティから強く問題視されたことが理由とされています。RTA(リアルタイムアタック=ゲームの最速クリアを競うプレイ)の祭典として長年チャリティ活動を続けてきたGDQにとって、判断が揺れた一件となりました。
出典: Eurogamer
ハマケンのひとこと
SNKは2022年頃にサウジアラビアのMiSK財団(実質的にムハンマド皇太子と結び付く組織)が大株主となり、以降海外コミュニティでは「SNKに関わる=サウジ体制への協力ではないか」という議論が付いて回っていました。特に人権問題や、ジャーナリスト殺害事件をめぐる批判が根強い欧米圏では、企業スポンサーシップへの反発が可視化されやすいのが実情です。GDQは寄付を集める性質上、視聴者の倫理観に極めて敏感な組織なので、スポンサー案件でも一度出した告知を撤回する判断はうなずけるところ。ただ、日本国内から見ると「メタルスラッグ30周年」という純粋なお祝いムードと切り離せない話題だけに、少し複雑な気分にもなります。日本のIPが海外資本に組み込まれた際、こうした国際政治レベルの摩擦が思わぬ形でファンイベントに波及する時代なんだな、と改めて感じさせられるニュースでした。

