『GTA 6』のダウンロード専売リリースが話題になる中、販売元テイクツー・インタラクティブの社長が「物理ディスクは消費者にとって大きな意味を持たない」と発言し、物理パッケージの将来をめぐる議論に火がついています。
ニュース概要

テイクツー・インタラクティブの社長が、『グランド・セフト・オートVI(GTA 6)』をデジタルダウンロード専売とする方針を擁護するコメントを行いました。同社長は物理ディスクについて「消費者にとって有意義ではない」との立場を表明。その根拠として、かつて主流だったアナログレコードが現在は一部の愛好家向けのニッチな市場に収まっていることを引き合いに出し、ゲームの物理メディアも同様に需要が限られたものになってきていると主張しています。
出典: GameSpark
ハマケンのひとこと
アナログレコードの例えは発想としては面白いのですが、個人的にはやや的を外していると感じます。アナログレコードが「一部の愛好家向け」に後退したのは、CDやストリーミングという利便性で上回る代替手段が普及したから。でもゲームのパッケージ版には、デジタルでは代えが利かない強みがいまもあります。中古品として売り買いできる点、大容量ダウンロードが不要な点、安定したネット環境がなくても遊べる点、そして「手元に物として置ける」コレクション的な価値です。
特に『GTA 6』クラスのタイトルともなれば、100GBを軽く超えるデータ量が予想されます。回線速度が限られる環境のプレイヤーや、データ通信量を気にするユーザーにとっては、ディスク版がどれほど助かる存在かは想像に難くありません。加えて、デジタル専売はパブリッシャー側がサービスを終了したとき「購入したゲームが遊べなくなる」リスクを消費者に丸投げする構造でもあります。業界のデジタル移行という大きな流れは理解できますし、収益面でメリットが大きいこともわかります。ただ今回の発言は、消費者側の実情や権利への配慮がもう少し欲しかったな、というのが正直な感想です。

