RPGの古典として知られる『Ultima(ウルティマ)』シリーズを巡って、興味深い動きが報じられました。権利を保有するEAが商標を更新したと見られる一方、シリーズ生みの親であるリチャード・ギャリオット氏が、来年にも著作権の取り戻しを狙っているというのです。
ニュース概要

『Ultima』ブランドを保有するエレクトロニック・アーツ(EA)が、同シリーズの商標を更新する動きを見せていることが報じられました。一方で、シリーズの生みの親であるリチャード・ギャリオット氏は、来年に著作権の奪還を視野に入れているとのこと。シリーズ最後の新作は2018年の『Underworld Ascendant』で、しかもこれは厳密には『Ultima』を冠していないタイトルでした。40年以上の歴史を持つこのシリーズは長らく新作が途絶えており、今後の権利関係の行方が注目されます。
ハマケンのひとこと
『Ultima』と言えば、日本でも『Wizardry』と並んで初期コンピューターRPGの礎を築いた偉大なシリーズ。『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』のルーツを辿ると必ず名前が出てくる存在ですよね。アメリカの著作権法には、作者が一定期間経過後に譲渡した権利を取り戻せる「termination right(終了権)」という制度があり、ギャリオット氏が狙っているのはおそらくこれでしょう。もし本当に著作権が作者本人の手に戻れば、『Ultima IX』以来止まっていたナンバリングが、彼自身の手で再起動する可能性も出てきます。とはいえEA側も商標を手放す気はなさそうで、「著作権はギャリオット、商標はEA」という複雑な事態になれば、しばらく動きが膠着するかもしれません。Shroud of the Avatarで精神的続編を作ってきた彼が、ついに本家を取り戻せるのか、来年の動向に注目したいところです。

