宇宙を舞台にした老舗MMO「EVE Online」が、Google DeepMindのAIモデル訓練の場として活用されることになりました。Googleは開発元CCP Gamesに少数出資を行い、両社による研究パートナーシップが発表されています。
ニュース概要

20年以上続く宇宙MMO(多人数同時参加型オンラインゲーム)「EVE Online」が、Google DeepMindのAI研究に協力することが明らかになりました。GoogleはCCP Gamesに少数株主として出資しており、同タイトルの複雑な経済システムやプレイヤー同士の駆け引きを、AIモデルの学習環境として活用する狙いがあるとされています。CCP Gamesはこのタイミングで、前親会社であるPearl Abyssから離れて独立企業に戻った形です。
ハマケンのひとこと
EVE OnlineといえばプレイヤーがExcelのような表計算ソフトを片手に経済活動や戦争を繰り広げることで有名な、極めて複雑なシミュレーション空間です。何千人規模の艦隊戦、プレイヤー主導の市場、企業同士の謀略まで、人間の集団行動データの宝庫といえる場所なので、AIの強化学習や意思決定モデルの研究素材としては、確かに垂涎の対象でしょう。DeepMindは過去にもStarCraft IIで「AlphaStar」を開発した実績があり、ゲームAIの限界を押し広げてきた研究機関ですから、EVEという「未解決の複雑性」に挑むのは自然な流れにも感じます。一方で、プレイヤー的に気になるのは「自分たちの行動データがどう使われるのか」という点と、将来的にAI制御のNPC企業や対戦相手がEVEに登場する可能性。Pearl Abyss傘下から独立したばかりのCCPがGoogleと組むこの動きは、ゲーム業界とAI研究の接近を象徴する一件として、続報を追いかけたいところです。

