パレスチナの開発者Rasheed Abueideh氏が手がける擬似ステルスアドベンチャー「Dreams on a Pillow」。2024年末に発表された本作の、初となるゲームプレイ映像がついに披露されました。1948年の出来事を題材にした、詩的で重みのある作品です。
ニュース概要

「Dreams on a Pillow」は、モバイル向け作品「Liyla and the Shadows of War」で知られるRasheed Abueideh氏が開発中のアドベンチャーゲームです。舞台は1948年のパレスチナ・タントゥーラ村で、混乱の中で赤ん坊と取り違えて枕を抱えて逃げる母親オムカマールを主人公にしたストーリーが描かれます。今回初めて実際のゲームプレイ映像が公開され、隠れながら危険な状況を切り抜けていく擬似ステルス要素や、夢のような表現を交えた独特の演出が確認できます。
ハマケンのひとこと
歴史的な出来事を題材にしたゲームというと、戦争の戦闘シーンを描くものが多い印象ですが、本作は「逃げる側」「守る側」の視点に徹しているのが大きな特徴ですね。ステルス要素もアクションとしての爽快感を狙うのではなく、無力さや恐怖を表現する手段として使われているように感じます。Abueideh氏の前作「Liyla and the Shadows of War」も短編ながら強いメッセージ性で評価された作品でしたが、今回はそれをよりスケールアップさせた形になりそうです。ゲームというメディアが歴史や政治的題材をどう扱えるのか、というのは常に難しい議題ですが、当事者である開発者が自らの言葉で表現する作品には、ドキュメンタリーや小説とはまた違う訴求力があるはず。プレイする側にも一定の心構えが求められそうですが、こうした作品が生まれ続けることには大きな意義があると思います。

