PC Gamerが「Deus Exシリーズにおける最高の続編」と評したのは公式タイトルではなく、ファンが7年以上かけて作り上げた2009年のTotal Conversion Modでした。
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PC Gamerの記事が改めてスポットを当てたのは、オリジナル版「Deus Ex」(2000年)をベースに有志チームが制作したTotal Conversionモッド「The Nameless Mod」です。Total Conversionとは、既存ゲームのエンジンを流用しつつマップ・シナリオ・キャラクターなどをすべて作り直し、実質的に別ゲームとして遊べるようにした大規模な改造データのことです。このModは実際のゲームフォーラムコミュニティを模した仮想都市を舞台にしており、「スポーク(スプーンとフォークを合体させた食器)」や「フーン」と呼ばれる架空のカトラリー類を武器として敵と戦うという、一風変わった設定を持っています。2000年代中頃のインターネットカルチャーに根ざしたユーモアが全編に漂う作風ながら、PC Gamerはその完成度を公式続編以上と評価しています。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
「Deus Ex」といえば、サイバーパンク的な陰謀論の世界でステルスや銃撃・ハッキングを組み合わせるアクションRPGの先駆けとして知られています。公式シリーズは「Invisible War」「Human Revolution」「Mankind Divided」と続いてきましたが、近年は新作の音沙汰がなく、ファンとしてはやや寂しい状況です。そんな中でPC Gamerが「最高の続編」として持ち出してきたのが、商業ベースではなく純粋な愛で作られた15年前のファンModというのは、なかなか皮肉が効いています。
「スポークや架空カトラリーで戦う」という設定は一見バカゲーですが、The Nameless Modは7年という開発期間が示す通り、ボリュームも作り込みも本格的な作品です。フォーラムコミュニティそのものをゲーム世界として再構築するという発想は、今でいうメタ的・インターネット文化的な視点として非常に先駆的だったと思います。2000年代のネットユーモアは確かに現代の感覚とはズレる部分もありますが、それを「差し引いても遊ぶ価値がある」とPC Gamerが太鼓判を押している点は信頼できます。オリジナルのDeus Exは現在Steamで入手可能で、このModも無料で公開されているはずなので、シリーズに思い入れのある方はぜひ試してみる価値があるのではないでしょうか。

