世界的なメモリ価格の高騰が続くなか、Facebookなどを運営するMetaが一風変わった解決策を打ち出しました。本来DDR5メモリを使うはずのサーバーに、旧世代のDDR4を差して動かしてしまおうというアプローチです。カギを握るのは、独自に設計されたカスタムチップだといいます。
ニュース概要

PC Gamerの報道によると、Metaはデータセンター向けサーバーで深刻化するメモリ供給不足に対処するため、DDR5スロットを備えたサーバーに世代の古いDDR4モジュールを組み合わせて運用する仕組みを検討しているとのことです。両者は電圧や信号の仕様が異なるため通常は互換性がありませんが、変換を担う専用のカスタムチップを介することで動作させる狙いだといいます。ただし、この方式は現時点で一般的なゲーミングPCには適用できないとされています。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
ここ数か月、DDR5メモリの価格が急騰していて、自作PC界隈でも「32GBが去年の2倍になった」なんて悲鳴が聞こえてきます。背景にはAIサーバー需要でメモリ大手がHBM(高性能な積層メモリ)や最新DDR5に生産をシフトしていることがあり、Metaのような超大手データセンター事業者ですら玉不足に苦しんでいるわけですね。そこで「余っている前世代のDDR4を無理やり使ってしまえ」という発想に至るのが、なんとも力技で面白いところです。カスタムチップで信号や電圧を橋渡しするというのは、コンシューマ向けマザーボードに載せるにはコスト的にも設計的にもハードルが高そうで、ゲーミングPC自作勢がすぐ恩恩恵を受けられる話ではなさそうです。とはいえ、こうしたハイパースケーラーがDDR4を消費してくれることで市場の需給バランスが多少なりとも整い、間接的にDDR5価格が落ち着いてくれることを期待したいですね。

