クラウドファンディング大手のKickstarterが、先週導入したばかりの成人向けコンテンツに関する新ガイドラインを撤回することを発表しました。クリエイターやバッカー(支援者)からの強い反発を受けての方針転換となります。
ニュース概要

Kickstarterは成人向け(マチュア)コンテンツを扱うプロジェクトに対する新たな運用方針を打ち出していましたが、利用者からの批判が約1週間続いた末、これを取り下げる判断を下しました。ただし、決済代行を担うStripe側の権限は変わらず、Kickstarterが承認したキャンペーンであってもStripeの判断で停止される可能性は残っています。プラットフォーム単独の判断ではコントロールしきれない構造的な課題が改めて浮き彫りになった形です。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
この件で象徴的なのは、Kickstarterが折れても根本問題は残るという点だと思います。海外では近年、Steamやitch.ioでも決済代行業者やカード会社の意向によって成人向け作品が一斉に削除・非表示にされる動きが続いており、いわゆる「ペイメントプロセッサー問題」は業界全体の頭痛のタネになっています。プラットフォーム側がいくら表現の自由を尊重したくても、決済の蛇口を握られている以上は逆らえない構図なんですよね。インディーゲームやTRPGなど、Kickstarter経由でしか世に出にくいニッチな企画にとっては特に深刻で、今回の撤回は一時的な勝利に見えても、Stripeが個別に止めれば結果は同じ。長期的には決済の多様化(暗号資産や独自決済など)に踏み込まないと、同じ騒動が形を変えて繰り返されそうな気がしています。

