2006年に登場したダンジョンズ&ドラゴンズ3.5版のサプリメント『Tome of Battle: The Book of Nine Swords』が、発売から20年の節目を迎えました。アニメやビデオゲーム、カンフー映画の影響を色濃く反映し、戦士系クラスに新たな選択肢をもたらした問題作を、米Polygonが振り返っています。
ニュース概要

米Polygonが、TRPG(テーブルトークRPG)『ダンジョンズ&ドラゴンズ』3.5版の公式サプリメント『Tome of Battle: The Book of Nine Swords』の発売20周年を取り上げる記事を掲載しました。同書は2006年に登場し、アニメやテレビゲーム、武侠・カンフー映画からインスピレーションを得たデザインが特徴。それまで高レベル帯で呪文使いに見劣りしがちだった戦士系クラスに、必殺技のような特殊機動「マニューバ」を扱う3つの新クラス(ウォーブレード、クルセイダー、ソードセージ)を与え、戦闘の主導権を取り戻させた一冊として知られています。
出典: Polygon
ハマケンのひとこと
D&Dの3.5版時代といえば、呪文使いがレベルを重ねるほど万能化していき、純粋な戦士は「ただ殴るだけ」になりがちな“キャスター・マーシャル格差”がずっと議論されてきました。『Book of Nine Swords』は、そこに「ファイターも必殺技で戦う」というアニメ的な発想を持ち込んだ、ある意味で時代を先取りしたサプリメントだったと思います。当時は「D&Dらしくない」と賛否が割れたものの、ここで生まれたマニューバの設計思想は、後の第4版におけるパワー制、ひいてはPaizoの『Pathfinder 2e』のアクション設計にもつながる血脈を感じます。最近はビデオゲーム『Baldur’s Gate 3』でD&Dに触れた人も多いはず。原典のルールブックを掘り下げると、こうした実験的な一冊が今の遊びの基礎を作っているのが見えてきて、なかなか味わい深いですよ。

