「ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル」の音楽で広く知られる作曲家・谷岡久美氏が、自身のSpotifyページに覚えのないアルバムが掲載されていることを公表し、「自分は一切関与していない」と明言しました。
ニュース概要

谷岡久美氏は「ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル」をはじめ、「ファイナルファンタジーXI」「ヨッシーと不思議な本」など、多くのゲーム作品で音楽を担当してきた作曲家です。ところが最近、彼女名義のSpotifyアーティストページに、本人がまったく制作に関わっていない新しいアルバムが出現しているとして話題になっています。谷岡氏はSNSを通じてその作品との関係を明確に否定しており、第三者が彼女の名義を無断で利用し、AI生成とみられる楽曲を公開したと強く疑われている状況です。
ハマケンのひとこと
これは音楽業界全体にとって、かなり深刻な問題だと思います。今回のケースは単なる「AIが作った曲」という話ではなく、実在するアーティストの名義が本人の同意なく使われているという点が最大の問題です。Spotifyのようなストリーミングプラットフォームは、アーティストアカウントの管理にディストリビューター(音楽配信代行業者)を介する仕組みが多く、審査の抜け穴を突いてなりすましが行われるケースが近年じわじわと増えています。再生数が稼がれれば収益まで横取りされる可能性があり、本物のアーティストのブランドや信頼を傷つけるダメージは計り知れません。谷岡氏のように自ら声を上げてくれることで初めて問題が可視化されるわけですが、逆に言えば気づかれないまま放置されているケースも相当数あるのでは、と考えると少し怖くなります。SpotifyをはじめとするプラットフォームがAI生成コンテンツの投稿ルールをどこまで厳格化できるか、業界全体で早急に議論すべき段階に来ているのではないでしょうか。

