「Magic: The Gathering」や「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を擁するWizards of the Coastのプレジデント、ジョン・ハイト氏が近く退任する見通しであることが明らかになりました。親会社であるハズブロがビデオゲームプロジェクトのキャンセルに伴う大規模な損失を発表したばかりのタイミングと重なり、業界内で注目を集めています。
ニュース概要

Wizards of the Coast(以下WotC)のプレジデントを約2年間務めてきたジョン・ハイト氏が、退任に向けて動いていることが報じられました。注目すべきはそのタイミングで、親会社ハズブロが開発中止となったビデオゲームプロジェクトに起因する約5,600万ドル(日本円で約84億円)の減損損失——つまり資産価値の大幅な下方修正——を計上したと公表したわずか1週間後のことです。WotCはテーブルトップゲームの大手として知られる一方、近年はデジタルゲーム分野への積極展開も続けていました。
出典: PC Gamer
ハマケンのひとこと
ジョン・ハイト氏はもともとブリザード・エンターテインメントで「World of Warcraft」(MMO=大規模多人数オンラインRPG)のエグゼクティブプロデューサーを歴任した人物で、WotCのビデオゲーム事業強化を見越したヘッドハンティングだったと考えられます。その人物が2年で退くという事実は、単なる個人の都合では片づけにくいものがあります。5,600万ドルという減損額は、単発の小プロジェクトではなく相当規模の開発投資がキャンセルされたことを示しており、ハズブロ全体の財務引き締め路線と合わせて考えると、WotCのゲーム事業が方向転換を迫られている可能性が見えてきます。2023年のD&Dライセンス改定をめぐる大規模な反発なども経験してきたWotCにとって、ここ数年は波乱の連続。次のリーダーが縮小方向に舵を切るのか、それとも新たな成長戦略を描くのか——D&Dやマジックが好きな方にとっては、見逃せない局面です。

