あるTwitchの配信者が、自身を含む多くのクリエイターの配信コンテンツが、本人の同意も報酬もないままAmazonの生成AI開発に使われたとして、TwitchおよびAmazonを相手取った集団訴訟を提起しました。
ニュース概要

Twitchの配信者1名が原告となり、TwitchとAmazonを対象とした集団訴訟(クラスアクション)の申し立てを行いました。訴えの内容は、同プラットフォーム上の配信映像が、配信者本人に知らせることも、対価を支払うこともなく、Amazonが手がける生成AI(テキストや画像などを自動生成するAI技術)のトレーニングデータとして利用されたというものです。原告となった配信者は、同様の被害を受けたとみられる他の多くのクリエイターを代表する形で訴訟を提起しています。
出典: Eurogamer
ハマケンのひとこと
AI開発に向けたコンテンツの無断利用をめぐる訴訟は、これが初めてではありません。ニューヨーク・タイムズがOpenAIとMicrosoftを訴えたケースや、イラストレーターたちが画像生成AIの開発企業に対して起こした訴訟など、クリエイターと大手テクノロジー企業との法廷闘争は世界各地で増え続けています。今回の件で注目すべきは、原告がゲーム配信という「映像・音声・ゲームプレイが一体化したコンテンツ」の作り手である点です。文章や静止画とは異なり、配信映像はリアクションや語り口、プレイスタイルといった個人の個性が色濃く反映されるコンテンツです。それが無断でAI学習に使われたとなれば、クリエイターが感じる不満は相当なものでしょう。
Twitchの利用規約がAI学習への転用を許容する文言を含んでいるかどうかが、訴訟の重要な争点になると予想されます。仮に「規約への同意=AI利用への包括的な同意」とみなされるなら、プラットフォーム全体の利用規約のあり方そのものが問われることになります。ゲーム実況文化を支えてきた配信者たちの権利がどこまで守られるのか、この訴訟の行方はTwitchに限らず、配信文化全体に影響を及ぼしかねない重要な問題だと思います。

