『Maniac Mansion』や『Monkey Island』シリーズで知られるベテランデザイナー、ロン・ギルバートが、開発中の『Thimbleweed Park 2』についてインタビューで語り、その型破りな資金調達の経緯と、現代のゲーム出版契約に対する率直な不満を明かしました。
ニュース概要

Rock Paper Shotgunのインタビューの中でロン・ギルバートは、現在開発中の『Thimbleweed Park 2』が、いわゆる従来型のパブリッシャーとの契約や一般向けクラウドファンディングといった手段によらない、独自のアプローチで資金を確保したことを明かしました。また、昨今のゲームパブリッシング契約が開発者にとって厳しい条件を伴いやすい現状にも触れ、インディー開発者として感じる率直な不満を述べています。なお、同作は「直接的な続編でも前日譚でもない」という位置づけで、2028年のリリースを目指して制作が進んでいます。
ハマケンのひとこと
ロン・ギルバートといえば、1987年の『Maniac Mansion』でポイント&クリック型アドベンチャーの礎を作り、その後の『Monkey Island』シリーズで一時代を築いた人物です。2014年にはKickstarterで60万ドル以上を集めて開発した初代『Thimbleweed Park』(2017年リリース)も話題になりました。その実績を持つ人物でも、現代のパブリッシャーとまともに渡り合うのが難しいというのは、業界の構造的な問題を感じさせます。
大手パブリッシャーとの契約には、IPの権利や収益分配、リリーススケジュールへの干渉といった条件がつきやすく、クリエイティブの自由を重視する開発者には馴染みにくい面があります。ギルバートが「型破りな方法」で資金を確保したというのは、そうした構造を避けた結果として理解できますし、むしろそこに説得力があります。具体的な手法の詳細はまだ明かされていない部分もありますが、2028年という長めのスケジュールを据えて腰を落ち着けて開発に臨む姿勢は、商業的な圧力から距離を置いている証のようにも思えます。アドベンチャーゲームファンとしては、焦らずじっくり待ちたいところです。

