ラテン語と日本語を組み合わせた異色タイトル「Invisum Piscium 嫌魚」が、海外ゲームメディアRock Paper Shotgunに特集記事として紹介され、じわじわと話題になっています。
ニュース概要

「Invisum Piscium 嫌魚」は、夢の中にいるような感覚を持つウォーキングシム(アクション要素を持たず、世界を歩き回りながら物語や雰囲気そのものを味わうゲームジャンル)です。ちぐはぐに混ざり合う会話の断片や、魚が長らく泳いでいない水への深い渇望といったテーマが、幻想的な世界の中で描かれます。タイトルのラテン語「Invisum Piscium」と日本語「嫌魚」はいずれも「忌み嫌われた魚」に近い意味を持ち、二言語を並べることで独特の雰囲気を醸し出しています。Rock Paper Shotgunでは夢見がちで内省的な本作の雰囲気が評価されています。
ハマケンのひとこと
まず目を引くのはタイトルの設計です。「Invisum Piscium」はラテン語、「嫌魚」は日本語と、まったく異なる言語圏の言葉で同じ概念を重ねています。ゲームタイトルにラテン語が使われること自体は珍しくありませんが、そこに日本語を並置するのは独自の美学を感じる選択です。ふたつの言語が交差することで、翻訳しきれない「何か」を含んでいるような印象を受けます。
テーマについても、「魚が繁殖していない水への渇望」というのは非常に詩的な着眼点だと思います。「存在しないものへの欠乏感」を中心に据える構造は、喪失や郷愁を扱う文学作品に近い感性です。ウォーキングシムというジャンルはプレイヤーが能動的に「操作」するよりも受動的に「体験」することに重きを置くため、こうした詩情たっぷりのテーマと相性が良い。Rock Paper Shotgunの筆者が本作を自分の夢見る体験と重ね合わせて語っていたのも、そのあたりが理由なのかもしれません。アクションやシステムよりも「感触」を大事にする方に、ぜひ注目しておいてほしい一本です。

