『バイオハザード レクイエム』の主人公グレイス・アシュクロフトを巡って、NVIDIAが披露したDLSS 5によるAI改変映像にファンから強い反発が起きた一件。本作のディレクターはこの騒動について、批判が起きたことそのものが「キャラクターデザインの成功を示している」と受け止めているようです。
ニュース概要

2月にリリースされた『バイオハザード レクイエム』の主人公グレイス・アシュクロフトは、シリーズファンの間で好意的に受け入れられました。ところが発売から数週間後、NVIDIAがDLSS 5のAI技術を用いてグレイスの外見を別のルックに変更したデモを公開したところ、ファンから即座に強い反発の声が上がる事態に。Eurogamerの取材に応じた本作のディレクターは、この一件に触れ、ファンが原作のグレイス像を強く擁護した事実こそ、開発チームがキャラクター造形において正しい方向に進められた証拠だと語っています。
出典: Eurogamer
ハマケンのひとこと
これは開発者として非常にしたたかな受け止め方だと思います。AIによるキャラ改変はここ数年ホットな話題で、特にグラフィック技術系の企業が「うちの技術を使えばこんなに自由にビジュアルを変えられますよ」とデモをやると、たいてい原作ファンの逆鱗に触れがちです。今回もその王道パターンと言えますね。
ただ、ディレクターの「批判が出るのはキャラが愛されている証」という発言は、単なる強がりではなく的を射ていると感じます。誰にも刺さっていないキャラクターなら、AIで顔や体型を変えられても「ふーん」で終わるはずですから。グレイスがすでにアシュクロフト家の一員として確固たるアイデンティティを獲得した、ということなのでしょう。同時に、AI技術をプロモーションでどう扱うかという課題も浮き彫りになった事例で、NVIDIA側にとっては今後の宣伝戦略を練り直すきっかけになりそうです。

