サイバーパンクTRPG風の余韻が話題を呼んだ『Citizen Sleeper』を手がけたGareth Damian Martin氏が、まったく毛色の異なる新作を発表しました。タイトルは『Signet City』。プレイヤーは「寄生体」となり、ポストパンク期のイギリスから着想を得た街で人々の人生に入り込んでいく一人称ナラティブRPGです。
ニュース概要

『Citizen Sleeper』シリーズで知られるGareth Damian Martin氏の次回作が、一人称視点で進行する「fungalpunk(菌類パンク)」ナラティブRPG『Signet City』であることが明らかになりました。プレイヤーは文字通り寄生する存在となり、Signet Cityで暮らす人々に取り付きながら、彼らの生活を渡り歩いていくという独特な構造。世界観は、1970〜80年代のイギリスを彩ったポストパンク・カルチャーから着想されているとのことです。
出典: Eurogamer
ハマケンのひとこと
『Citizen Sleeper』が「義体化された労働者」という弱者目線でディストピアを描いた作品だったことを思うと、今度は「寄生体」という、見方によっては加害側になり得る視点を選んでいるのがまず面白いところです。人に取り付いて人生を渡り歩くというギミックは、複数キャラの人生を断片的に体験するアンソロジー的な物語構造とも相性が良さそうで、Martin氏らしい文学的アプローチが期待できそうです。さらに「菌類パンク」という耳慣れないジャンル名と、サッチャー政権下の閉塞感や荒んだ街並みを音楽で切り取ったポストパンク英国の組み合わせも気になるところ。湿った地下室や錆びた工業都市に菌糸がはびこるような、ジメッとしたビジュアルが立ち上がってきそうです。続報を楽しみに待ちたい一作ですね。

