ピクサーのアニメーション映画『ファインディング・ドリー』が公開されてから、ちょうど10年が経過しました。本作はピクサー作品としてはかなり早い段階でクィア(性的マイノリティ)カップルを画面に登場させた作品としても知られており、Polygonがその「2秒のショット」をめぐって起きた当時の騒動を改めて振り返っています。
ニュース概要

『ファインディング・ドリー』は2016年に公開された『ファインディング・ニモ』の続編で、主人公ドリーが家族を探す旅を描いた作品です。劇中にはほんの一瞬、女性同士のカップルらしき二人が映り込むカットが登場し、これがピクサー作品としては実質的に初期段階のクィア表現とされました。Polygonの記事では、わずか2秒のシーンが公開当時、世間でどのような賛否を生み、ピクサーが文化的な論争の渦中に置かれることになったのかを、10年という節目から検証しています。
出典: Polygon
ハマケンのひとこと
たった2秒のシーンが大きな議論に発展する、というのは今の感覚だと少し驚きがありますが、2016年当時はメインストリームのファミリー向けアニメで多様な関係性を匂わせること自体がまだ珍しかった、という空気感をよく示すエピソードだと思います。これはゲーム業界にもそのまま重なる話で、『The Last of Us Part II』や『Life is Strange』シリーズなど、キャラクターのセクシュアリティを正面から描く作品が登場するたびに似た議論が繰り返されてきました。あれから10年、表現の幅は確実に広がりましたが、一方で「描き方」そのものへの目はむしろ厳しくなっている印象もあります。短いカット1つでここまで論じられる時代があった、という事実を踏まえて、これからのエンタメ表現がどこへ向かうのかを考えるよいきっかけになる記事ですね。

