『Returnal』の精神的続編として注目を集めるHousemarqueの新作『Saros』に対し、海外メディアPolygonが踏み込んだ批評を掲載しました。「ローグライク(死ぬたびに構造が変わるゲームジャンル)を装うのをやめた方がいい」という、なかなか刺激的な主張です。
ニュース概要

Polygonに掲載されたコラムでは、『Returnal』の系譜を引く新作『Saros』について、ローグライク要素とストーリーテリングが噛み合っていないと指摘されています。記事の主張をかみ砕くと、ゲームメカニクスとして用意された「死と再挑戦のループ」が、本作が描こうとしている物語と衝突してしまっており、ジャンルの枠を取り払った方がむしろ作品としての魅力が引き立つのではないか、という論調です。
出典: Polygon
ハマケンのひとこと
これは『Returnal』を遊んだ人ほど、なるほどと頷ける指摘かもしれません。前作はそもそも「死んでループする」こと自体が物語の核に組み込まれていて、ゲームシステムと物語が一体化していたのが大きな魅力でした。逆に言えば、その完成度が高すぎたぶん、続編に同じ構造を持ってくると「物語の都合」と「ジャンルのお約束」がぶつかってしまいやすいんですよね。死がリセットされる気持ちよさを取るのか、一度きりの旅としての重みを取るのか――この二択は、ローグライク系作品が常に抱える宿命でもあります。Housemarqueはアクションの手触りに関しては世界トップクラスのスタジオなので、いっそローグライク色を薄めた直線的なアクションアドベンチャーにしてみても面白い気はします。発売後、プレイヤーがこの「ジャンルの違和感」をどう受け止めるのか、批評の答え合わせを楽しみにしたいところです。

